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1995年、特公昭61-35935号の発明者（故 志村 修 先生）と面談する機会があり「機能的器具とは」を原点から考えるきっかけがありました。「器具の視点から受精卵移植技術のスキルアップを計りたい」強い動機が芽生え、自らも挑戦することを決意しました。
環境にも恵まれて当時の職場であった長野県経済連（現 全農長野県本部）では、新型移植器開発を業務として位置付けていただき専用工房を設けて広く現場技術者や畜産関係者の声を参考に開発を続けることができました。
フィールドでの厳しい洗礼に製品化までには長い年月を要することとなりましたが、ついに一つの理想形が完成しました。
牛受精卵・精液深部注入カテーテル「ＹＴガン」です。
製品化にあたっては高い品質で製造が可能な「エア.ウォーター.マッハ株式会社」の協力を得ることができ、同社の高度な技術支援で、更に機能を充実させた「ＹＴガン」が完成しました。

また、2019年には利便性と凍結ダメージ軽減を追求した乾式受精卵緩慢凍結装置「YT Freezer 80」を発売しました。
その後、多くのご好評を頂いたことを期に収容本数をさらに充実した上位機種「YT Freezer 150」も販売開始しました。
受精卵移植技術のスキルアップ、更に畜産業発展の一助となれば幸いです。